OrvisのMultiplier (マルティプライヤー) リールには大きく分けて3種類あります。
ひとつはCFO Multiplierを製造したHardy製のもの。
次にJ.W.Young & SonsのMagnite Multipler。
3つめにBritish Fly Reels Inc (BTF)のMultiplier。
写真にあるのは2番目のJ.W.Young & Sonsのもの。
雰囲気ありますよね。
このケースがブロンソンのテッドウィリアムスのリールが入っていたような、ちょっと手に取りたくなる
大きさなんです。
しかしこのMagliteとは何なのでしょう。
ちょっと調べて見ると、もともと調理の世界、つまり鍋とかフライパンとかの素材のようです。
1934年、調理器具の設計をしていたWilliamとLouise Wagner(ウィリアムとルイス ワーグナー)兄弟が、
今まで使用していた重い鉄に替わって、軽くて熱効率が良く、しかも鋳造が簡単なアルミニウムとマグネシウム
の合成金属で調理器具類を製作したのがはじまりで、それをMagliteと呼んだそうです。
(調理器具解説ehowより)
鉄に比べ、軽いことはもちろん、水による錆や腐食にも強い・・・・・
なるほど、調理器具での英知がフライリールにその後転用されたわけですね。
しかし、ちょっと重いな。
イギリス製なのに修理はバーモント州のマンチェスターに送ればいい・・・となっています。
US$5.00のフラット・フィー、しかも会社側に非があればもちろん無料。
しかしとても堅牢で素敵なリールです。
サーモンフィッシングにいいです・・・今度ロッドに取り付けてみましょう。