サクセションと名付けられたこのモデルは、バットからテイップまで徐々にベンディング・カーブが深くなるプログレッシブなアクションを身上としています。
原田さんもこのカーブが自慢とおっしゃっていました。
パラボリックなロッドに見られるような、特定箇所のキックポイントがあまりはっきりしていません。
逆にロッド全体でしなるのです。
しかもティップの太さから決めたのではないかないかというぐらいに全体のバランスが取れています。
だから手にしたロッドが軽い!
ラインはどこまでの強く滑らかで、真竹のよさを残しつつ、ホローなのでトンキンのようなリズムを残しています。
真竹はトンキンに比べると、1/16拍子遅い感覚ですが、このロッドは1/32拍子の遅れに留まります。
なんのこっちゃ?YMOのドラムの高橋ユキヒロさんが、ドラムが遅れていませんか、と聞かれたときに、敢えて
1/16拍子遅らせているのです、と答えていたので、それを思い出しました。
真竹はもっちり感というか、トンキンに比較して少しスローな感じを受けますが、このロッドはそこまでの差を感じさせません。それがいいのです!!
キャスティングに関して、朝間さんのロッドもそうでしたが、真竹中空はラインが力強いのです。
そしてこのロッド、ティップの出来が素晴らしいので、短いところから遠投まで、ループが潰れることなく
きれいにターンオーバーします。したがって振り下ろし型(リッツ型)のキャスティングスタイルではなく、サイドキャストで性能を十分に引き出せます。
カーボンを使ったフェルールも、研究の勝利でしょう。
続く