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Channel: シェフのフライロッドの世界
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Cascade 8ft1/2 #5~6  その1

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ホロックス・イボットソン( Horrocks - Ibbotson / H-I )のCascade(カスケード)
8フィート半の5番、6番向け、ドライフライアクション。
60年以上も前のロッドです。

イメージ 1

使用された痕跡はほとんどなく、新品に近い状態です。
Dick SpurのBamboo Rod Restoration Handbookによれば、
Cascadeモデルが出てきたのは1950年代で戦後のロッドです。

イメージ 2

また、D.B.Homelの Antique & Collectible Fishing Rodによれば、Cascadeは同社のなかでも比較的高価なほうのラインナップに入ります。
そもそもH-Iと言えば、廉価版バンブーロッドの大量生産で有名で、このデカルがすぐに消えてしまうので、時が経つと一体何というモデルだったのかわからなくなってしまいます。

イメージ 3

トンキンを使用していますが、インプリです。・・・・・
どこかのロッドに似ていませんか?
そう、お気づきになられた方もいるかもしれませんが、
Robert GormanのGreen River Rodに似ています。
というよりはCascadeがGormanのロッドの下地になったのではないでしょうか。
やはりプロダクションメーカーの製品が現代のビルダー達に与えた影響は大きいことになります。

イメージ 4

フェルールは押出し金型で作られた柔らかさを感じる金属フェルールで、
密着度の高さからポップ音が非常に大きくて、驚きのあと、逆に安心感をもたらしてくれます。
本当にムッチリ感がこのうえもなく嬉しいですね。

イメージ 5

イメージ 6

当時押出し金型でフェルールの精度を持たせるのは技術的に大変だったようです。

続く



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