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Channel: シェフのフライロッドの世界
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Kawasaki Glass Rod グラスロッドの新風

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川嵜さんの渾身のグラスロッド、7ft6inch と 7ft2inchをテストさせていただく機会に恵まれました。特徴は4ピースです。結論は「凄い」・・以上! バンブーから持ち替えられるグラスロッドを誰が想像できたでしょう。というより誰が創造できたでしょう。何が違うのだろうか?とにかく2本ともバンブーロッドなのです。すなわちべナベナではないし、スコットやラミグラスのようなグラスの感じとも違います。そもそも比較の対象足りえません。

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まず7ft6inchですが、#4、#5のグラスロッドのオリンピックがあったら絶対に某かのメダルを取るロッドでしょう。すなわち同じスペックで見たとき、どんなに低く見積もってもこのロッドより優れていると感じるロッドは、ほとんど存在しないと言い切れるほどのすばらしいロッドです。(こんなこと言って大丈夫かな・・)

バランスの良さが抜群。ここでいうバランスとは、4つのセクションのしなりとラインの出方、そして手に感じる硬さ柔らかさの感触です。DT4やDT5では特にグリップに最も近いバット部分の曲がりが安定的なリズムを奏でて秀逸です。そのためスパインが明確に感じられ、思いの通りのラインが出せます。ラインは力強いのにバンブーのように優しく伸びていきます。しかも敏捷な動きにロッド全体が付いてくるのでラインが伸びても最後まで崩れません。バンブー好きの方も評価するロッドだと思います。


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7ft2inchは、DT4のとき7.6より短い分、手元ピースが硬く感じられましたが、その分ラインが早い。30ftまではかなりスムーズに出て行きます。そして距離が長くなっても全く問題ありません。ラインをWF5にすると手元の硬さが良い具合に反応して鮫の背びれのような形のラインがどこまでも飛んでいきます。無理せずに投げていて、ほぼフルラインが出てしまうような凄さです。恐ろしいロッドです。でもグラファイトでも昔のグラスでもありません。感覚がバンブーなのです。

それではどのバンブーに似ているの?
投げ方によりますが、7ft6inchはF.E.トーマスやレナードのトーナメント、でもハーディのパラコナ・マーベルにも似ています。では7ft2inchはどうか?ペイン101、サマーズ#735、ハーディーのC.C.de France・・・本当か? 言っていることが支離滅裂だぞ。そうかもしれません。でも同じDT4、DT5ラインでもメーカーによって全く違う感じを受けるのです。それこそバンブーロッドです。

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両方のロッドで釣りをしました。2つのロッドとも共通している点は魚が掛かってめちゃくちゃ面白い。30センチのレインボーが150%大きく感じられます。しかし何が凄いのかというと、ロッドは曲がるのに魚とのやり取りに何ら不安を感じさせないところです。そう、バンブーロッドの安定感のような、そういう力強さを感じさせます。それはバットが強いというグラファイトやスコットなどのグラスに感じる硬さとは明らかに一線を画します。

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これはあくまでもプロトタイプなので、ブランクカラーからラッピング、グリップやリールシートも大きく変更されることになると思います。しかし、発売が今から待ち遠しいロッドです。4ピースでトラベルロッドと呼ぶにはあまりにも出来が良すぎます。この2本があればどこでもカバーできますね。そのうちモデルも増えるかもしれません。

2本ともそれほど衝撃のグラスロッドでした。



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