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Channel: シェフのフライロッドの世界
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Hardy Hardy !

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関東地方もようやく寒くなってきましたね。

たわいもないお話をひとつ。

どうしても同じものを2本欲しいと思っているロッドがありました。

バンブーではありません。

バンブーはそもそも同じ作り手で同じモデルであっても、

例えば素材のちょっとした違いや、削りや、塗装で性格が異なってきます。

バンブーの同じ節のストリップを使って2本とティップを作る場合に、

ミラー・サイト・ティップと言う言葉があるくらいですから、

バンブーで同じロッドを作るのは大変な事だと思います。

さて、普通はできるだけいろいろなロッドということで入手するのですが、

欲しかった同じロッド・・・私の場合はHardyのFibaliteです。

以前にも書いたことがありますが、最初は35年以上も前に入手しもので、

同じロッドを、しかもミントコンディションのものを長い間探していました。

この7フィートハーフ、5番ラインのロッドは、柔らかくもなく、硬くもなく、

いわゆるキャスト・ウィズ・オーソリティー(CWA+++)、つまり威厳を持った

ループを奏でる貴族のようなロッドです。

ロッドの化粧回しも素敵でしょ!

また濃紺ロッドバックがノーブルです。

当時のHardy以上に素敵なロッドバッグを出している先は今まで見たことがありません。

ここから茶色のロッド肌が見えはじめ、そしてオールコルクのグリップにアルミのリング。

何かいけない事をしているような錯覚にとらわれて、いつもぞくぞくします。

そして2本のロッドが並ぶと至福の時が訪れます。

しかし・・・良く見ると2箇所ほど違う部分がありました。

ひとつはストリッピングガイドで、どちらが先なのか定かではありません。

もうひとつはフェルールの黒い部分の長さです。

フェールール自体の長さに違いはないので、キャスティングに違いは出ません。

ああ、このロッドを持って広めの川でロイヤルコーチマンを流し、4~50センチ近いレ

インボーを乗せてみたいものです。

これから数ヶ月間はストーブリーグ、好きな道具を引っ張り出しては悦に入る。

これもフライフィッシングが与えてくれた楽しみです。

感謝感謝。

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