以前購入したオレゴンのビルダー、デニス・ストーン(Dennis Stone)のロッド。決して有名ではないけれど、写真を通じてみるロッドになぜかセンスの良さを感じて大変気になっていました。これはディヴァイン(Divine)社が1917年頃に発売したフェアリー(Fairy)というドライフライ向けのモデルのテーパー参考にしたロッドです。Fairyは7.5ft、カルカッタからトンキンへ移行する中で、鞭系を地で行く珍しいミィディアム・スローなドライロッドで、同社の傑作と言われていました。これもむっちりとしたしなりの美しいロッドです。
でも、アメリカのロッドによくあるパターンですが、グリップが太くて大きい。フェアリーというくらいですから、大きな手で握りつぶすようなグリップはやはり繊細さにかけます。握られたティンカーベルが悲鳴を上げてはいけません。そして1960年代のキャデラックのようなサスペンションで・・・要はふかふか・・・おのずとハンドルの遊びも大きくなります。そこで島崎チューニングをしました。ベンツのAMGのごとく、フラットグリップはこのロッドの性能を極限までに引き上げました。今回はバナナボートのように、上を平にしつつ下は今までの形状を残して、柔らかなフォルムを堅持しました。
もうこのギアチェンジとハンドルさばきを知ったなら、もとのグリップには戻れません。力を入れるとフラットな面からロッドに伝達されるので、素直に抜けていく感覚が良くわかります。またティップの方向性も、フラットなだけにタイトに攻められます。小さなティルト(傾き)で思ったところへ投げれるわけです。好き嫌いはあるにせよ、フラットグリップの登場でグリップの形状は長い呪縛から解き放たれたのです。今まで疑うことすらなかったグリップの形状達はOne of themとなりました。まさに「魔術」からの開放と言えます。特に鞭系のロッドにはフラット・チューニングが強烈に効きます。しかし硬いカーボンやボロンは合わないかもしれません。そこはゆったりしたサスペンションがないと手にきつく感じるでしょう。
更に投げてみて確信しましたが、回転を伴うようなキャスティングにもフラットグリップは非常に適していると言えます。島崎さんのオーバー回転(投げる方向にラインが回転)のキャスト、あるいはアンダー回転(投げる方向に対してラインが逆回転)のキャストにおいてフラットグリップはとても投げ易く感じられます。それはラインがリリースされる時に、ロッドの正面が目標方向に向かってスクエアな状態に自然となるからだと思います。あるいはスクエアな状態を保ち易い、ないしその状態を確認し易いとも表現できます。ゴルフクラブのインパクト時の右手の甲(方向は左手という人もいますが、スクエアだとまあ両方ですか)、あるいは投球するときの右手の甲を思い起こしてください。フラットグリップはこの甲を作ってくれるのです(話は全て右利きを前提としています)。なので、スペイキャスティングのグリップも右手側をフラットにするというのはありかもしれません。
それではもともとの形状が残るグリップの下側を起点として、回転させてみましょう。
個人的には見た目もこのグリップは好きです。
でも、アメリカのロッドによくあるパターンですが、グリップが太くて大きい。フェアリーというくらいですから、大きな手で握りつぶすようなグリップはやはり繊細さにかけます。握られたティンカーベルが悲鳴を上げてはいけません。そして1960年代のキャデラックのようなサスペンションで・・・要はふかふか・・・おのずとハンドルの遊びも大きくなります。そこで島崎チューニングをしました。ベンツのAMGのごとく、フラットグリップはこのロッドの性能を極限までに引き上げました。今回はバナナボートのように、上を平にしつつ下は今までの形状を残して、柔らかなフォルムを堅持しました。
もうこのギアチェンジとハンドルさばきを知ったなら、もとのグリップには戻れません。力を入れるとフラットな面からロッドに伝達されるので、素直に抜けていく感覚が良くわかります。またティップの方向性も、フラットなだけにタイトに攻められます。小さなティルト(傾き)で思ったところへ投げれるわけです。好き嫌いはあるにせよ、フラットグリップの登場でグリップの形状は長い呪縛から解き放たれたのです。今まで疑うことすらなかったグリップの形状達はOne of themとなりました。まさに「魔術」からの開放と言えます。特に鞭系のロッドにはフラット・チューニングが強烈に効きます。しかし硬いカーボンやボロンは合わないかもしれません。そこはゆったりしたサスペンションがないと手にきつく感じるでしょう。
更に投げてみて確信しましたが、回転を伴うようなキャスティングにもフラットグリップは非常に適していると言えます。島崎さんのオーバー回転(投げる方向にラインが回転)のキャスト、あるいはアンダー回転(投げる方向に対してラインが逆回転)のキャストにおいてフラットグリップはとても投げ易く感じられます。それはラインがリリースされる時に、ロッドの正面が目標方向に向かってスクエアな状態に自然となるからだと思います。あるいはスクエアな状態を保ち易い、ないしその状態を確認し易いとも表現できます。ゴルフクラブのインパクト時の右手の甲(方向は左手という人もいますが、スクエアだとまあ両方ですか)、あるいは投球するときの右手の甲を思い起こしてください。フラットグリップはこの甲を作ってくれるのです(話は全て右利きを前提としています)。なので、スペイキャスティングのグリップも右手側をフラットにするというのはありかもしれません。
それではもともとの形状が残るグリップの下側を起点として、回転させてみましょう。
個人的には見た目もこのグリップは好きです。