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Channel: シェフのフライロッドの世界
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2012年 ハンドクラフト展 その4

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ル・グランソワの原田克己さんは衝立の後ろで牛丼を食べておられました。

お腹をすかせていたせいか、とてもいい匂いがします。

昼抜きで見に来ているんだぞ・・と無理やり中断してもらい・・嘘です!

お願いして現在開発中のバンブーフェルールを見せてもらいました。

まだ試作とのことで、詳細は述べませんが、和竿の技術を使って突き詰めています。

そして、現在の原田竹竿ラインとなっているロッドを2本振らせてもらいました。

これがまたいいんですね。

片方のロッドはノードレスの中空で、力を抜いているのにフライが大きく目標に向けて

ターンします。

もう片方はややプログレッシブながら、ポイントを射抜く感じです。

原田さんのロッドを持っていつも思うのは、この独特なグリップとリールシートです。

やや大きそうに見えるのですが、手の中にすっぽりと納まり、投げ心地が良いです。

独自性は大事ですね。


原田さんありがとうございました。


次ぎは井沢拓史さんです。

ちょっとおしゃれな小物を展示販売されていましたが、バンブーロッドを

今後販売していくということで、現在いろいろと準備をされています。

キャッツキルに行って、ロン・キューシーやロバート・テーラーに直接会って

自分のテーパーをはじめいろいろアドバイスを求めています。

たいしたものです。

実は東部レナード系のビルダーさんはかなりご高齢ですが、これと言った後継者が見当たりません。

もしかして井沢さんのような人が受け継いでいくのかもしれません。

販売はこれからとおっしゃっていましたが、ロッドを手にとって、2本ほど振らせてもらいました。

製作本数は数十本とのことでしたが、E.C.パウエルのBテーパーの如く、

あるいはデバインのフェアリーの如く、キャスティング能力に優れたロッドに、

井沢さんの熱意と才能の片鱗を見ました。

今後が楽しみです。

井沢さんありがとうございました。


つづく

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