大分県にお住まいの宮崎公一さんが作られるトラウトマンロッド、
5画のバンブーフェルールは類を見ません。
写真でお見せしているのは、定番ではなくプロトタイプのロッドで、
7.1ftの4番です。
まずケースを見てください。
手縫いの皮のキャップに、ロッドテイップがあたる部分はムートンの施されています。
私の知り限り、アメリカではフィリプソン社のピアレスのロッドケースが蓋の裏側にムートンが
あしらわれていました。
もう40年以上も前です。
なにか寝床からモショモショと顔を出す子供のようなあどけなさが、とても使い手の心をくすぐります。
透けるオリーブにレッドのトリム、センスのよさが光ります。
レナード張りの厚手のコットン生地にライトブルーカラーの糸による縫い目が嬉しいですね。
そしてペンタゴンのバンブーフェルール、洗練された中にも、強度を意識した安定感が感じられます。
続く